雑記

 生活するには労働をするということが欠かせない。

 労働とはなんだろう。今でもわからないでいる。

 小学生の時分、家族旅行で福島へスキーをしに行った。随分といいホテルに泊まったことを覚えている。福島へのスキー旅行は、毎年のように父の運転する車で向かった。だけども、確かその年は新幹線を使った。電車を使うと乗り継ぎを強いられる。だから降りる町々の駅前の空間だけでも知ることができて、今思うと結構良い。

 その年も初日だけスキーのインスタラクターについてもらった。もう随分と滑れるようになっていたから、それが最後のインストラクターだった。そのインストラクターは、大学生くらいのお姉さんで、リフトを使って山を登る間、色々な話をした。

 生活や労働ということについて考えると、必ずこのお姉さんと話したことを思い出す。

 福島が好きで、スキーが好きだということ。関東にヨークマートはあってもヨークベニマルという名前ではないことに驚いていたこと。そのヨークベニマルのイントネーションで一悶着あったこと。スキーの後に足が凍えるのが嫌なのであれば、ココアを飲むと癒されること。またココアのイントネーションで一悶着あったこと。

 これらの話を思い出す度に結局考えるのは、ヨークベニマルなんてものは認められないということである。